合羽橋から三筋まで(都電31番系統)

鷲神社を過ぎてすぐの交差点で、シニアカーの老婦人に声をかけられた。
話を聞いてみると、どうやら合羽橋の道具街に行こうとして道に迷ってしまったようだった。
幸い今日は手元に地図があり、ついでなので合羽橋まで一緒に行くことにした。

道具街の北の入り口まで来ると、見覚えのある店があったらしく、「ここ、ここ。ここで食器のセットを買ったんですよ」と興奮気味に早口でこちらの顔を見上げた。ほっとした顔をしていた。
ちゃんと道案内できたことに自分もほっとして、老婦人とはそこで別れた。

合羽橋に来るのはこれが初めて。
もの珍しい気分で歩く。
しかしこの、お店の看板代わりの河童がね… かわいいんだか、怖いんだか。
うむ… 河童は微妙に微笑んでいるようだけど、これが何体も並んでいるといささかシュールだ…
合羽橋のコーヒー専門店。
派手なビルに目を取られて気づかなかったけれど、ここが合羽橋の跡。
あまりにふつうの通りで、どこに川が流れていたというのか、名残はまったく感じられない。
馬嶋屋さん。
お店の上のレリーフはやっぱり馬かな? と思ってズーム。
あれ… ライオンでした。
一階に商店の入った、昭和風の集合住宅。
合羽橋を南の端まで歩き切ってふと振り返ると、またなにやらインパクトのある建物が…
あまり好みではないけれど、とりあえず記念(?)に。
合羽橋道具街の南の入口、菊谷橋の交差点で信号待ち。
左手に支那風の建物が見えたのでふらふらと近寄ってみたら仏具屋さんだった。
菊谷橋をはさんで東は丸ノ内線の田原町駅、西は稲荷町駅で、このあたり一帯は仏具屋さんが多いということを思い出した。
菊谷橋を過ぎてさらにまっすぐ歩いていくと、やがて三筋の交差点にたどり着く。
さてどうするか。
地図帳を開いてしばし考える。
小雨はいつのまにか止んで、空気はそこまで冷たくもない。
この分ならまだ歩けるな。
次の行く先は神田明神。

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