洗足小池から洗足流れをたどる

本来なら連休折り返し地点の本日5月4日。
ふだんの年なら「もう連休も半分過ぎちゃったか〜」と寂しいような焦るような気持ちになるところだ。
が、外出自粛期間が長びくにつれ、連休どころか、いつが平日でいつが休日なのか、時間の感覚が曖昧になっていく。
とりあえず、天気が回復した午後、買い出しついでに少し歩いてきた。
今日の目的地は洗足小池。
洗足池から池上線をはさんで南東にある元釣り堀。

夫婦坂交差点にて。
信号待ちで手持ちぶさただったので、昭和な外装のマンションをパチリ。
この辺りは地形が複雑で、坂だらけだ。
下ったかと思えば登り、登ったかと思えば下る。住人は相当足腰が鍛えられるに違いない。
だって、こんな坂がふつうにある。
輪っかのある坂道。
急勾配の坂でよく見る舗装だ。
写真だといまひとつわかりにくいけれど、がくんと土地が落ち込んでいて、なかなかに惹きつけられる風景ではある。(暮らす自信はない…)
で、ふと地図を確かめたら、洗足小池はこの坂の下。
そろりそろりと歩を進めてみると。
釣り堀だったというので、もう少し小ぶりな池を想像していたのだけれど、案外広い。
休日の午後のこととて、池の周囲は子供の天国と化していて、キックボードで走り回る子ども、池の浅瀬で水遊びをする子ども、やみくもに走り回る子ども… 景色に気を取られてうかうかしているとぶつかるので危険だ。
池のほとりの眺めのいいベンチは家族連れで埋まっていたので、視界を芦が遮るベンチでひと休み。ささやかな豊葦原の体験。
名も知らぬ水鳥。悠々と毛繕い中。
ゆっくりした歩調で池のほとりを二周したが、その間、鳥はずっとこの丸太に止まったままだった。
池の向こう、丘の上の教会と、風になびく鯉のぼりと。
そういえば明日は端午の節句だったか… ほんとうに日にちの感覚が怪しくなっているな…
池を後にして、洗足池駅に向かう。
途中でふと右側を見ると、先ほど洗足小池へと降りた坂が正面に見えた。
ほんとうに起伏の激しい土地だ。
洗足池駅。
ガードを潜れば目の前はすぐ洗足池だ。
が、今日はガードは潜らないで、駅前のスーパーの裏口に回る。
そこから洗足流れの開渠部分が始まる。
洗足池を流れ出た水は、勢いよく音を立てて水路を下っていく。
洗足流れの桜並木。
水はやがて、荏原病院の麓で住宅街の細道に分け入っていく。
水辺の遊歩道は、新幹線の高架にほど近い東雪谷の交差点手前で終わる。
ここが開渠部分の終点。
ところどころ設置されていた看板によると、洗足流れの終点・東雪谷5丁目交差点を渡った先にも「桜のプロムナード」というものが続いているようだ。少し気になったけれど、それをたどると西馬込まで出てしまい、かなり遠回りになってしまうので、本日はここまで。
お土産に交差点の角の和菓子屋さん・西河屋で味噌餡の柏餅と串団子を買って帰る。
歩くには歩いたが、帰ってこれを食べたらプラマイゼロか?…

東京寫眞帖

東京風景。 昭和の名残、ときどき現代。

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