年末最終日は休暇を取った。
夕方からは練馬で忘年会。ふだん行くことのない地域なので、早めに出だしてあたりを歩くことにした。
行き先は沼袋。
地図で見るとこのあたりは、妙正寺川や江古田川がきれいに湾曲してほんとうに袋のようで、面白い場所だなと思っていた。
歩いてみたらどんな感じなんだろう。
沼袋駅。
西武新宿線は地下化工事中。
そのうち、この駅前の踏切もなくなってしまうのだろう。
沼袋駅前。
材木屋さんの空き地で、揃いの半纏を着てお正月飾りを売る屋台。
沼袋駅から北に伸びる商店街はゆるい上り坂。昭和の香りがふんぷんと漂っている。
が、今日は吹きつける風が冷たすぎて、自分の昭和アンテナが作動しない…
新青梅街道から妙正寺川に向かう道。
ふと右側を振り向いたら風景がぱかっと開けていて、なんとなくそそられた。
江古田小学校角の三角地にある魚屋さん。
給水塔が宇宙船のよう。
団地の給水塔って、なんであんな面白い形をしているのかな。
そして江古田川。
…詐欺だ。
地図では太い水色の線が引かれているのに、これではただの水路だ。
いっそ暗渠だったほうがまだがっかりしないで済んだかも。
それにしても、どうしてこんな姿に。
河道補修中という看板が出ていたけれど、補修工事が終わったらもう少し川らしい姿になるのだろうか。
とぼとぼと水路脇の道をたどる。
孤高の木。
振り返った空に光を浴びて聳えていた。
江古田川の形作る袋をぐるりと半分ほど回ったところで大きな道に出る。
江古田の森は小高い丘になっていて、夕陽のさす木立はどこか外国のように見えた。
環七に向かう途中。
あともう少しで桜台の駅が近い。
カーブを描く道の両側にお店がちらほらし始める。
トンカツ屋さんなのに、店名がカトレヤ。
しっくりしない…
桜台駅西口の果物屋さん。
店主と話し込むお客さん。
桜台北口商店街のお店。
桜台四丁目のY字路に建つちいさな飲み屋さん。
鴇色の雲を散らした空が、みるみる青の色を濃くしていく。
日が落ちてさらに冷たくなった風が、しっかりと巻いたストールの間からも入り込んでくる。
忘年会に来たのであって、風邪を引きに来たのではないので、今日の散策はここまで。
早足で練馬に向かう。
空はもう紺色。
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