自由が丘・熊野神社例大祭

雨も止んだ午後、ふらりと自由が丘に出かけた。
改札を出たら、目の前にはっぴ姿の人たちがいた。離れたところから鉦やら太鼓やらの音が聞こえる。
今日は熊野神社のお祭りなのだった。
そうとは知らずに来たのだけれど、せっかくお祭りに行き会ったならちょっとお参りしてこよう、という気になった。
ふだんはひっそり閑としている神社は人ごみでまともに歩けないほど。今日は拝殿が異様に遠い。
ぎっしり立ち並ぶ屋台からはいい匂いが漂ってきて、なんだか小腹が空いてくる。
折しも神楽殿で和太鼓の演奏が始まったところ。のろのろと進まない参拝の列に並びながら、舞台を見る。
というより、目を、耳を奪われた。
リズムだけの音楽なのに、なんだろう、この昂揚感。
掛け声、振動、なにかが自分の中に迫ってくる感じ。
で、参拝をした後もまだ演奏が続いていたので、そのまま最後まで聞いてしまった。
あっという間の40分。
かっこいい。
こんな言葉だけじゃ足りないのだけれど、ほかに上手い言葉が見つからない。

さて来週末は我が町のお祭り。
今はまだ例大祭の提灯が灯るだけの静かな町。晴れるといいな。

東京寫眞帖

東京風景。 昭和の名残、ときどき現代。

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