三絃のお稽古で八潮に行った。
先月は諸々あって休んでしまったから2か月ぶりだ。
近所の桜はもうなかば葉桜になっているけれど、八潮駅の近くでまだきれいに咲いている桜を見かけた。
桜がうらやましい。
誰をも笑顔にし、誰をも幸せにする。
日差しは強いのに空気はなんだか冷たくて、コートの前を合わせながら、先生の家に向かう。
川のような、用水路のような、細い流れを渡ったとき、あれ? と思った。
また新しい家だかアパートだかが建つのか…
じゃない、
ここにあった畑がない。
畑はそこそこの広さがあった。
細い杭で囲われていて、その杭の一本一本に照富久稲荷のお札が付けられていた。
福々しい名前のお稲荷様が守る畑。
おじいさんの痩せた背中を覚えている。
そうか、もうこんな景色はみられないんだな…
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