新宿に絵を見に行った帰り、都電14番系統をたどって中野坂上まで歩くことにした。そのついでに、前々から気になっていた蜀江坂まで足を伸ばしてみた。
新宿新都心の高層ビル群を左手に眺めながら青梅街道をてこてこと歩いていく。
広い道路、巨大な建物、灰色の雲が渦巻く冬の空。ぽかんと空虚で、でもなにかに押しつぶされそう。
坂を下りきる手前、これまた巨大な建物の間を抜ける道をひょいと曲がると、視界の先には人間らしいサイズの建物が見えてほっとする。
先週月曜の「大雪」はまだ溶け残っていて、人の歩いた跡が細い道となっていた。自分も、滑らないように慎重に、その細道をたどる。
蜀江坂の商店。
たばこ屋さんは店じまいしたのか、壁面にずらりと自販機を並べているだけだった。
坂の途中から。
Y字路の家。
蜀江坂はここまで。
そのまま道なりに歩いて大久保通りへ。
大久保通り。路地の奥の酒屋さん。
大久保通りを少し下ればそこはすぐに神田川だった。意外と川音が大きい。
川沿いの道から路地を覗く。
春を待つ枝。
水面に腕を伸ばすように、桜たちが枝を伸ばしていた。
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